フリーランスの老後資金、いくら必要?リアルなシミュレーションで見えてくる将来設計

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こんにちは。緊張するほど「ポーカーフェイス」になる、ふりにゃんです。

「フリーランスってすごく稼いでそうだよね」

たまにいわれるこの言葉。しかし!稼いでいるのは一部の方々。

私はふとしたときに「稼いでいるところか、老後が怖いっす」と震えています。

正直、年金って、どれくらいもらえるの?
ていうか、足りるの……?

ふとした瞬間に湧いてくるこの不安。そしてなかなか消えない不安でもあります。

ということで、この不安を消すために「一度ちゃんと数字を出してみよう」と思い立ちました。

自分の老後資金をシミュレーションしたら「何が問題なのかは分かった」と少し開き直ることができました。

この記事では、私が実際に行った老後資金の試算と、その過程でわかったこと・感じたことを、できるだけリアルにお伝えします。

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会社員とこんなに違う?フリーランスの老後資金事情

会社員とフリーランスは、年金の額が違います。もちろん会社員同士でもその額は違いますが、そもそもフリーランス(個人事業主)の年金の少なさったるや……!

というのも、会社員が入っているのは厚生年金。それに対して、私が入っているのは国民年金だけ。

厚生労働省のデータによれば、

厚生年金の平均月額:14万7,000円程度
国民年金の平均月額:5万8,000円程度

出典:厚生労働省 令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況

つまり、フリーランスの老後は、会社員と比較して月10万円近くの差が出ることもあるんです。

会社員なら当たり前のようにもらえるボーナスも退職金も福利厚生もない。ないないづくしで涙がとまらない。

はじめてこの事実を知ったのは、つい最近。本当に衝撃でした。

では、この状態でどれくらいのお金があれば自分にとって「安心できる老後」になるのか、実際の生活費からシミュレーションしていきます。

老後に必要なお金はいくら?生活費をシミュレーション

さて、ここからが本題。実際、老後の生活費ってどれくらいかかるものなのでしょう?

調べてみると、公的なデータがありました。出典は総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」より。

65歳以上の高齢夫婦無職世帯の平均支出:月約24万円
一人暮らしの高齢無職世帯の平均支出:月約15万円

<単身で考えてみる>
たとえば私がずっと一人暮らしをしていて、65歳から年金の受給をはじめたとします。受け取れる年金額は月5.8万円。生活費にかかる費用は月15万円。

……待て待て待て。毎月9万円くらい足りないじゃないですか。

【ふりにゃんの自分シミュレーション】

パニックになる前に、さらに数字による細かなシミュレーションを行っていきます。

(条件)
・今後もずっと国民年金のみ(月6万円と想定)
・老後は65歳から年金受給、85歳まで生きると仮定
・月15万円で質素に暮らすと想定

(結果)
・65歳から生きるのに必要なお金:15万円 × 12か月 × 20年 = 3,600万円
・年金でもらえる額:6万円 × 12か月 × 20年 = 1,440万円
65歳までに手元に用意しておくべき金額:2,160万円

ぎゃーーっ!!(リアルに声が出ました)

貯金がゼロだとしたら、今から65歳までに2,160万を貯める必要があります。

今、私が40歳だとして、25年で2,000万円をためるには、毎年約80万の貯金が必要。
そうすると65歳まで、毎年約7万円貯めていく必要あり。

65歳まで毎月7万円を貯められるか分からないので、前倒しをするとして、全額を55歳までに貯めるとすると
→ 年間130万円=毎月11万円の貯金。

つ、つ、つらいにゃん!

そして、貯めたあとは貯金をしなくても良くなるけれど、年金受給の年までの生活費分は稼がねばいけないわけで……(そもそも15万で自分が暮らせるのかも怪しい)

フリーランス向け老後資金の試算シミュレーション

けれど、年金受給がスタートしてからおおよそいくらくらい必要で、必要額を貯めるための年月と毎月の貯金額が見えてきました。「不安」の正体が分かった感じです。

こうなると、なんとなく開き直った感じもしてきました。

ここからは、これ50歳、60歳に向けて「何をすべきなのか?」リアルな生活スタイルを考えてみました。

【ケース1】年金額そのものを増やす

40歳の今から「iDeCo」などを活用し「65歳から6万円の年金受給→〇万円に増やす」といったことができないでしょうか。そもそもの年金額を増やすための行動を起こすことで、将来への不安がやわらぎますし、その年齢になったときの急な出費に耐えやすいはずです。

【ケース2】60歳、70歳でも続けられる「副収入」の確保

60歳、70歳になっても「働ける能力」「働ける身体」をつくっておき、執筆・講師・軽作業など、高齢でも仕事できる方法を獲得しておくのも良さそうです。具体的には月に2~3万円ほどの収入を増やせたら理想的です。

老後資金を準備するために、今からできること

「現実的に今できる老後に向けての備え」としては

① もらえる年金額そのものを増やすこと
② 年をとってもできる仕事(キャリア)を今から伸ばしておくこと

かなと思います。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAなどを活用して、コツコツ積み立てるという方法がひとつあります。

iDeCo:老後資金専用の積立制度。掛け金が全額所得控除になるのが最大のメリット。自営業者は年間81.6万円まで拠出可能。

つみたてNISA:年間40万円まで非課税で積立可能。将来の資産形成にぴったり。

また、老後に大切なのは「お金そのもの」より「お金を生み出せる力」じゃないかと。

例えば年をとることが武器になる仕事、相談業務や趣味の講師、資格が必要な仕事を取得しておき実績を積んでおくなど自分のスキルを「資産化」する仕組みを考えておく。

お金を「貯める」と「生み出す」、この両輪で考えると、老後がちょっとだけ心強くなるのでは?と思いました。

不安を減らすために「見える化」と「習慣化」を

「フリーランスって、老後どうなるの……?」

最初はそんな不安からスタートしたこのシミュレーション。

会社員と比べると、年金も少ないし、退職金もないし、頼れる制度も少ない。でもその分、自分で選べる自由がある。働き方も、稼ぎ方も、貯め方も、老後の過ごし方も。

不安の正体って、たいてい「知らないこと」「やっていないこと」です。そして、不安を減らすいちばんの方法は、知って、動くこと。ということで、かなりざっくりですが試算してみました。

私もまだまだですが、シミュレーションをした自分をまずは褒めようと思います。

みなさんもぜひ老後のことを具体的に考える時間を持ってみてくださいね。