フリーランスは稼げる?その疑問に答えます
こんにちは。
先日、薄着のままお花見に出かけたら、鼻水がとまらなくなった、ふりにゃんです。
「フリーランスって本当に稼げるの?」
「収入が不安定で、生活できないんじゃない?」
フリーランスという働き方について、そんな疑問を感じたことはありませんか?
この記事では
・フリーランスに興味はあるが、収入面が不安
・SNSでは成功者ばかり。自分にできるか不安
・フリーランスに向いているのか見極めたい
という方に向けて、15年以上フリーランスとして活動してきた筆者のリアルな実体験と、信頼できる統計データをもとに、
・フリーランスの代表的な職種と年収の実態
・仕事の取り方と具体的な成功事例
・稼げない理由とその改善策
をわかりやすくお伝えします。
フリーランスが増えている背景と注目される理由
10年以上前、「フリーランス」という働き方は今ほど認識されていなかったように思います。
しかし、クラウドソーシング大手ランサーズの「フリーランス実態調査2024」によると、2024年の日本のフリーランス人口は1,303万人。10年前と比べ、+39.1%!
また2024年の日本の労働力人口(15 歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わせた人口)の平均は6,957万人なので、フリーランス人口が1,303万人ということはつまり
5人に1人がフリーランス
ということになるんです。

思ったより多いにゃん!
また政府も副業・兼業・フリーランスを新しい働き方として推進しており、環境整備や法整備が現在進んでいます。
出典:フリーランス実態調査2024
出典:第1就業状態の動向1 労働力人口|総務省統計局
出典:フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン
フリーランスの年収とは?【統計データで解説】
フリーランスという働き方について、気になるのが「実際どれくらい稼げるの?」ということ。まず、フリーランス白書2023(有効回答数:878名)によると、年収の分布は次のようになっています。
200万円未満:約20%
200~400万円未満:約30%
400~600万円未満:約20%
600~800万円未満:約10%
800~1000万円未満:約10%
1000万円以上:約10%
出典:フリーランス白書2023
この結果から、フリーランスの約半数は年収200〜600万円の層に属していることがわかります。では、会社員と比較してみましょう。
dodaの「20~65歳の会社員の平均年収は?平均年収ランキング」によると、最も割合の高い年収帯は「300万~400万円未満」で約30%、次いで「400万~500万円未満」が約20%、「300万円未満」が約20%となっています。
出典:20~65歳の会社員(サラリーマン)の平均年収は?平均年収ランキング(年齢別・年代別の年収情報)【最新版】
こうやってみると、あまり変わらない……?と思いきや、自営業・フリーランスの年金は、基本的に国民年金のみ。一方、会社員は勤務先で厚生年金に加入します。
厚生年金保険料は従業員と事業主との折半負担となり、厚生年金には国民年金が含まれるため、同じ期間加入していても会社員のほうが年金額が多くなります。
ということはつまり、フリーランスとして働き続けるなら、会社員以上に「老後に暮らすためのお金を準備しておく必要がある」ということ。

もはや年金は、あってないようなものと考えておくにゃん!
年収についてフリーランスと会社員を比較してきましたが、次はフリーランスの職種別に年収を見ていきましょう。
SOKUDANが調査した内容によると、こんなランキングが掲載されています。
出典:SOKUDAN Magazine:https://magazine.sokudan.work/
ランキングの全体平均は、年収825万円。ランキングの6位以内が年収900万円以上となっています。
このランキングには「〇〇エンジニア」という職種がたくさん出てきていますね。私はエンジニアの知識や経験はありませんが、年収の点からみるとかなり魅力的な職業に見えます。
フリーランスが稼げない原因とは?共通するつまずきポイント
どんな職種であっても「思うように稼げない」と感じているフリーランスは存在します。
私自身の職業は「ライター」にあたりますが、これまで同業の方と話すなかで「稼げない」という悩みを持っている方は多くいました。
そこで私自身も感じたことを含め「思うように稼げない原因」について思うことをまとめてみました。
<考えられる稼げない原因>
・単価の低い案件を受け続けている
・営業や発信など、自分から動いていない
・ポートフォリオや実績が整理されていない
・価格交渉や条件交渉ができない
私自身、何度も収入で悩んだ経験があります。とにかく働く時間を増やしても、思うように稼げない。
そのことから
「自分にはこれくらいの価値しかないんだ」
「まだまだスキルが足りないんだ」
「私くらいの仕事をする人は、いくらでもいるよね」
とネガティブになっていた時期もありました。
でもお金に関する部分は「自分の考え方」によるところが大きいのではないでしょうか。
私は主にいろんな本を読むことで、時間はかかりましたが、自分の思考を変えることができました。
ライティングの領域を変えて業務の幅を広くしたり、価格交渉にチャレンジしたり、SNSでの発信を始めたり。そんなことをすることで、徐々に自分が安心できる収入を得られるようになりました。
【体験談】月6000円の収入から始めて……
筆者がフリーランスとして独立したのは、結婚・出産というライフイベントが重なったタイミングでした。「家の中でできる仕事を」と探し始め、出会ったのがWEBライターという仕事でした。
最初に請け負ったのは、体験レポートやまとめ記事。1ヶ月あたりの収入は6000円ほど。まさにゼロからのスタートでした。
そこからは数年をかけて地道に実績を積みました。今はSNSなど便利なツールも増えたので、軌道にのるまでさほど時間のかからない人も多いと思います。ただ私自身はゆっくりと進んでいくことが、長い目で見て自分のペースに合っていたような気がします。
少しずつスキルと信頼を重ねていくことが、結果的に良好な人間関係を築くことにもなりました(自分が心地よいと感じる人はどんな人なのか?が分かるようになった)
現在の私の稼働は、週4日・1日5〜6時間ほど。
ようやく少し落ち着いた環境で、仕事と向き合えるようになっています。
フリーランスの仕事はどうやって取る?稼げる人の仕事獲得術
それではここからはフリーランスの営業活動について。「フリーランスはどうやって仕事を取っているの?」という疑問について調査データを基にお伝えしていきます。
「フリーランス白書2024」によると、最も多い仕事の獲得ルートは「人脈・知人の紹介(61.6%)」、次いで「過去・現在の取引先(58.9%)」という結果が出ています。
出典:フリーランス白書2024
その他の手段としては
・SNSやブログなどで自分のスキルを発信
・クラウドソーシング(例:クラウドワークス、ランサーズ)
・フリーランス専門エージェントを活用
・自ら営業活動を行う(メール・電話・DMなど)
などなど。
私自身、最も多い仕事の獲得方法は「知人からの紹介」「過去の取引先」です。
ただクラウドソーシングを使っていたこともありますし、SNSで自分の実績を公開し、そこから仕事の依頼が来たこともありました(唯一、エージェントは登録はしたものの、実際に業務に至ったことはありません)
印象的だったのは、苦手としていたSNSでの発信です。主に仕事用のSNSアカウントを運営し、仕事の実績や仕事で感じたこと、ほかのフリーランスの方に役立つことなどを発信していましたが、企業からの仕事の問い合わせがDMで届いたときには
SNSも、仕事に役立つんだ!
と実感しました。
「自ら仕事を取りに行く」という攻めの姿勢も大切かもしれませんが、営業が苦手な方もいると思います。
SNSを活用することで「仕事が来るのを待つ」という方法があると実感できたことは、フリーランスという働き方をしている私にとって目からうろこの体験でした。
まとめ
「フリーランスって本当に稼げるの?」という問いに対して、私の答えはYESです。
もちろん、簡単に稼げるというわけではありません。必要なのは、
・スキルや実績を磨く努力
・継続して信頼を積み上げる姿勢
・人や会社、自分の仕事、自分自身を大切に扱う
こうした積み重ねが、結果として「稼げる状態」をつくってくれるのではないかと思います。
会社員とは異なる自由と裁量のある働き方だからこそ、自分らしいスタイルで稼ぐことができる。
それが、フリーランスという働き方の最大の魅力だと思います。