フリーランスの落とし穴?信頼関係が築けなかった失敗から学んだこと。~『忙しそうだから』と遠慮した先に、信頼は育たなかった~

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フリーランスの信頼関係づくり

フリーランスとして仕事をしていると、クライアントとの距離感に悩むことはありませんか?
私も「どこまで踏み込んでいいのか」「声をかけて迷惑じゃないか」と迷ったことがあります。

ある企業のSNS投稿まわりのお仕事を手伝うことになり、一見上手く進んだ仕事でしたが、関係性という点では、今でも「もっとできたことがあったかも」と感じています。

お互いに信頼を深められるはずの仕事でしたが、距離の取り方を間違えてしまったことで、少しずつ関係がかたくなってしまいました。

この記事では、その経験を振り返りながら、今の自分が思うことをまとめています。同じように悩む方の、ひとつの参考になれば嬉しいです。

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はじまりは、前向きだった

この仕事は、知人からの紹介でスタートしました。ある企業で、情報発信の一部をサポートするという内容です。

当時その企業には、広報を専門で担当されている方はいなかったため、私はSNSの投稿や全体の運用について提案しながら、実務も担当することになりました。

まず最初に行ったことは、ヒアリングです。企業が取り組んでいる事業や、今後の方向性、大切にしている考え方など、聞き取ることに努めました。

そのうえで、投稿の内容や頻度、文のトーンなどを設計し、段階的に運用を始めていきました。この時点では、わくわくする気持ちと、「いい仕事をしよう」という意気込みでいっぱいでした

成果は出た。でも、少しずつズレていった

実際に運用が始まってからは、投稿のスケジュールが整い、発信内容にも統一感が出てきました。必要な情報がHPやSNSでカバーされ、クライアント側でも一定の評価をいただけたと思います。

でも、その一方で、少しずつ違和感のようなものも感じるようになっていきました。

仕事の進行そのものに大きな問題はなかったものの、クライアントとのやり取りが、だんだん淡々としたものになっていったのです。

当初から、MTGなどの打ち合わせは必要なときだけにし、通常業務に関わるやり取りは主にチャットなどのテキストでやり取りすると取り決めていました。

「お忙しいだろうから」
「不要なやり取りで時間を取らせてはいけない」

そんなふうに私なりに気を遣った結果のスタイルでした(当時は、クライアントからもそんなスタイルを求められているように感じていた)

けれど、そうした最小限の連絡は「顔が見えない」状態であり、結果的にちょっとした変化や企業の方針の移り変わりに気づけず、コミュニケーションのズレや、相談のしにくさにつながっていきました。

遠慮しすぎることが、関係性を薄くする

フリーランスは、企業にとって「外部の人間」です。だから「こんな情報まで共有しなくてもいいよね」や「わざわざ相談するほどでもないかな」と相手に気をつかわせてしまうことがあります。

そして私も同様に、「忙しそうだから」「わざわざ話しかけるのもどうかと思うから」と、自分から声をかけることを控えていました。

でも、それが結果として、関係性を深めるチャンスを失ってしまったと思います。

たとえ業務の話がなくても、ちょっとした近況の共有や雑談の中で生まれる気づきはとても大切です。それを「相手のため」と思って省いてしまったことで、かえって壁をつくってしまいました。

配慮のつもりに見えて、実は信頼を育てる土壌を削っていた。

あとから考えると、とても反省すべきものでした。

今なら、こう伝えたい

もしあのときに戻れるなら、最初の段階で「どんなかかわり方が心地よいか」を一緒に話し合いたいと思います。

また、連絡の際には「この情報はこういう目的で必要です」とその都度明確に伝えることや、「最近いかがですか?」という雑談を交えたやり取りも、もっと大切にしていたと思います。

定期的な打ち合わせを設けて、進捗があってもなくても話せる時間を持つこと。そのほうが、結果的に仕事もしやすく、信頼関係も築きやすかったのではないかと感じます。

これからに活かしたい「関わる姿勢」

これは「クライアントとの関係づくりに失敗した経験」でした。

相手にとっての「ちょうどいい関わり方」を見つけるのは簡単ではありません。

フリーランスの仕事は、どうしても成果で評価されがちです。でも、大切なことの中には「どんなふうに関わってきたか」もあるのかも、と感じた経験でした。

特に外部から関わる立場なら、信頼を築くための意識や工夫が必要です。

遠慮や配慮が、かえって距離をつくることもあるということ。そして「ひとこと声をかける」ことが、信頼の土台になることを、この経験から学びました。

同じように働く方が、少しでも安心して人と関わっていけるように。この文章が、そんなきっかけになれたらうれしいです。