
こんにちは!
気温が上がるにつれ、青じそが恋しくなる、ふりにゃんです。
突然ですが、
これからフリーで活動を始めるぞ!
という方はいませんか。
最近は働き方の多様化が進み、「フリーランス」という働き方を選ぶ人が増えています。一方で、最初の一歩に悩む方も少なくありません。
中でもよくあるのが「実績がまだないけど、ポートフォリオって作れるの?」という声です。
そこでこの記事では、実績ゼロからの「ポートフォリオの作り方」を、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、
✅実績がなくても作れるポートフォリオの構成
✅依頼主に「お願いしたい!」と思わせるポイント
✅自信を持ってポートフォリオを公開するコツ
が分かるようになります。
「まずは1件目の仕事を取るために、何を用意すればいいのか?」
その答えを、この記事で一緒に見つけていきましょう!
フリーランスにとってポートフォリオが重要な理由
ポートフォリオは、フリーランスが活動するうえでとても大事なものです。そこでまず考えたいのが「依頼主はどんなポートフォリオに魅力を感じるか?」という視点です。
特に、実績が少ないフリーランスにとって、ポートフォリオは自己紹介であり、営業資料でもあります。
工夫されたポートフォリオは、相手に安心感を与え、依頼につながるきっかけになりますが、ではどんなポートフォリオなら「この人にお願いしてみたい」と思ってもらえるのでしょうか?ここでは、依頼主が「頼みやすい!」と感じる共通点を3つご紹介します。
①実力が具体的に分かる
たとえば、どんな仕事をしたのか、どの部分を担当したのか、どんな仕上がりになったのかが明確に書かれていると、見る側は安心します。
成果物の画像やリンクがあれば、クオリティをイメージしやすくなりますし、「構成だけ担当」「実装まで対応」など、関わった範囲が明記されていると、できることがより伝わりやすくなります。依頼主にとっては、完成イメージが持てるかどうかが大きな判断基準です。
②「どんな仕事が得意か」が明確
ライターなら「IT系のBtoB記事が得意です」、イラストレーターなら「女性向けのやわらかいタッチのイラストが得意です」といった一言があるだけで、どんな依頼にマッチするかが一瞬で分かります。
依頼主は、自分のニーズと合っているかどうかを素早く判断したいので、得意分野が明確に伝わることは重要です!
③人柄や信頼感がにじむ自己紹介
スキルや実績だけでなく、「どんなスタンスで仕事をしているか」「どんな想いで取り組んでいるか」が伝わるプロフィールは、読んでいて安心感があります。
丁寧な言葉選びや誠実な文章からは、「この人と一緒に仕事したら気持ちよくやりとりできそう」と感じてもらえる可能性が高くなります。
依頼につながらないポートフォリオの特徴
逆に、残念ながら候補から外れてしまうポートフォリオにも共通点があります。ここでは依頼主が「頼みにくい」と感じる原因を3つ紹介します。
①実績が不明確
たとえば「Web記事を執筆しました」と書かれていても、どんなジャンルで何文字程度書いたのか、どんな媒体で公開されたのかが分からなければ、依頼主はその人のスキルや完成イメージを想像することができません。
またチームで行った仕事の場合、自分がどこまで関わったのかが書かれていないと「実際には何ができる人なのか?」という点がぼやけて、判断に迷いが生じます。依頼主にとっては、「この人に頼んで大丈夫かどうか」が見えない状態が一番不安です。
②誰にでも当てはまる自己紹介
書いてしまいがちなのが(私も)「ライティングが好きです」「丁寧に対応します」といった表現。どんな案件に強みがあるのか、どんなスタンスで仕事をしているのか伝わりにくく、読み手は「他の人でも良さそう」と感じてしまい、印象に残らないポートフォリオになってしまいます。
依頼主が知りたいのは、その人ならではの特徴や魅力です。
③誤字脱字が多い/更新がとまっている
ポートフォリオに誤字脱字が多いと、仕事でもミスが起こるのではないかと不安になりますし、SNSやブログなどのリンク先で言葉遣いがラフすぎたり攻撃的・ネガティブな内容が多かったりすると、「一緒に仕事をするのが大変そう」と感じられてしまいます。
また今後に向けて覚えておきたいことが、ポートフォリオを定期的に更新する必要があるということ。最終更新が数年前のままだと「今も活動しているのかな?」「連絡しても返事があるだろうか」といった不安を招きます。依頼主はアクティブに動いている人を優先します。
実績ゼロでも信頼されるポートフォリオ「6つの構成」
実績がないからといって、何も書けないわけではありません。ここでは「実績ゼロでも信頼されるポートフォリオ」を作るための基本構成を解説します。
①冒頭プロフィールで「何者か」を一言で伝える
・名前(活動名)
・居住地(または活動エリア)※任意
・職種、肩書き(例:フリーランスの動画編集者/イラストレーターなど)
・主な経験(ざっくりでOK)
・一言で言うと何が得意?(例:「伝わる×売れるライティング」など)
ポイント:ここを見ただけで「この人に何が頼めそうか」が分かること。
②提供サービス・対応領域で「何ができるか」を明確に
・対応できる業務内容(箇条書きで明確に)
・得意ジャンル/使用ツール/対応媒体など(職種に応じて)
・料金目安(書ける範囲で、範囲を広くとる)
ポイント:制作会社が「うちの案件、お願いできるかも」と思える材料を提示。
③実績紹介では「できること」を見える化
・案件名(まだ実積がなければ、架空案件や自主制作でOK)
・実績の概要(内容・目的・URLや動画のリンクなど)
・成果や評価(PV増/反響など)
ポイント:3件程度でOK。質と具体性が大切(実際に受注した仕事は、実積として公開可能かを先方に必ず確認)
④仕事の進め方・連絡手段で安心感を伝える
・仕事の進め方の流れ(ヒアリング→初稿→修正…など)
・使用ツール(Chat/Zoom/Slackなど)
・対応時間や納期感(例:土日対応可/初稿は通常3営業日など)
・フィードバック・修正への考え方(柔軟性や姿勢)
⑤自己紹介・仕事観で人柄と想いを示す
・この仕事をしている理由や大切にしていること
・趣味、人柄が伝わるエピソード(適度に)
⑥問い合わせ導線は明確に!すぐ連絡できる状態を作る
・お問い合わせフォームやメールアドレス
・「お気軽にご相談ください」などの一言があると◎
職種別ポートフォリオ事例【実績ゼロ向け】
おさえるべきポイントは分かったものの、実際にどう書けばいいかイメージできない人のために、職種別のテンプレート例を紹介します。すべて実績ゼロを想定しているので、真似して書いてみてくださいね。
ライターの場合
▼プロフィール
はじめまして。ライターのふりにゃんと申します。前職では接客業に従事しており「相手の気持ちに寄り添う言葉選び」が得意です。現在はフリーランスとして、読者の行動を後押しする文章を目指して活動しています。
▼提供サービス
・SEO記事ライティング(構成〜執筆)
・インタビュー記事(オンライン取材可)
・ブログ記事/コラム執筆
・トンマナ指定・リライト対応も可能です
※実績公開が可能になり次第、順次掲載予定です。
▼得意ジャンル
・働き方・フリーランス
・ライフスタイル・暮らし
・接客・サービス業関連
※得意ジャンル以外も柔軟に対応いたします。まずはご相談ください。
▼仕事の進め方・対応について
・ご依頼→ヒアリング→構成案→執筆→納品(+修正)
・通常納期:初稿まで3~5営業日(目安)
・連絡手段:Chatwork/Slack/メール/Zoom
▼自己紹介
読み手に「分かりやすい」「共感できる」と感じてもらえるような文章を心がけています。現時点で公開できる実績はありませんが、ブログやnoteで文章を書いています。noteでは、経験を踏まえて執筆した「接客に対する心構えの3つのポイント」記事に800の「いいね」をいただくなどの反響がありました。ぜひ一度、お気軽にお声がけください。
▼連絡先
メール:xxx@example.com
お問い合わせフォーム:[URL]
ブログ:https://note.com/〇〇〇〇
動画編集者の場合
▼プロフィール
動画編集者のふりにゃんです。YouTube動画の編集や、Instagram/TikTokショート動画の制作を中心に活動しています。〇〇(ツール)を用いて、テンポよく伝わる映像作りを得意としています。
▼提供サービス
・YouTube用動画編集(カット/テロップ/効果音・BGM)
・SNS用ショート動画(縦型動画編集)
・素材整理・構成のご提案も可能です
※現在、個人制作のサンプル動画を掲載中。実案件はこれから積み上げていきます。
▼編集環境・ツール
・〇〇
・〇〇
▼サンプル動画(実績代わりの自主制作)
・YouTube風商品紹介動画([リンク])
・TikTok風30秒レシピ動画([リンク])
・Instagram用モーショングラフィックス([リンク])
▼仕事の進め方・対応について
・編集の目的などをヒアリング
・納期:通常5~7日(要相談)
・連絡:Slack/Zoom/LINEなど柔軟に対応
▼自己紹介
大学生のときに友人たちと短編映画を作成し、映像を通じて想いを伝える喜びや楽しさを知りました。「伝えたい想いがちゃんと届く」よう、1本1本心を込めて編集します。まだ商用実績はありませんが自主制作を通じて編集力を磨いてきました。ご希望に合わせたテイストで、初回特別価格での対応も可能ですので、ぜひ一度ご相談ください!
▼連絡先
メール:xxx@example.com
制作サンプル一覧:[YouTubeorGoogleDriveリンク]
SNS(任意)
SNS運用者の場合
▼プロフィール
SNS運用サポーターのふりにゃんです。中小企業・個人事業主の方のSNS活用をサポートするため、運用設計から投稿作成・分析まで一貫して対応しています。マーケティングの基礎知識やCanvaでの投稿画像作成も可能です。
▼提供サービス
・Instagram/X(旧Twitter)/Facebookの運用代行
・投稿スケジュール設計・企画立案
・画像制作(Canva対応)・ライティング
・インサイト分析・改善提案
※実案件は準備中ですが、仮想アカウント運用でスキル証明を行っています。
▼仮想アカウント運用実績(実績代わりのデモ)
・Instagram仮想アカウント「カフェ運用事例」(投稿+ストーリーズ+ハイライト)
・投稿例はこちら→[GoogleDriveやPDFなどのリンク]
・企画提案書のサンプルもご用意可能です
▼仕事の進め方
・初回ヒアリング(オンライン)
・投稿案作成→画像制作→スケジュール納品
・投稿代行またはお客様による投稿(選択可)
・月次レポート提出(希望者のみ)
▼自己紹介
1年前、母の知り合いの雑貨店でInstagram運用をお手伝いしたのが、SNSサポートを始めたきっかけです。スタッフや商品の投稿を続けた結果、1年で売上が約1.3倍に伸びました。SNSは「想いを届ける小さな広告塔」だと思っており、単なる投稿ではなく、サービスの魅力を伝わる形に整えて発信することを大切にしています。どうぞお気軽にご相談ください。
▼連絡先
お問い合わせフォーム:[URL]
メール:xxx@example.com
サンプル投稿一覧:[URL]
実績がなくても伝えられることはある
「フリーランスとして活動を始めたばかりで、ポートフォリオに載せるような実績がない……」
そんなふうに悩んでいる方も多いかもしれませんが、心配はいりません。たとえ実案件がなくても、仮想案件を通じて「自分にできること」をしっかり伝えることはできます!
大切なのは、自分の職種やターゲットを意識して、リアルなシナリオを想定し、作品を形にしてみること。
たとえば──
- ライター:架空のWebメディアを想定し、そのテーマに沿った記事を書く
- デザイナー:想定企業のSNS投稿画像やLPのビジュアルを制作する
- 動画編集者:仮想の商品紹介や企業紹介のショート動画を作成する
など、具体的なイメージを持つことで、説得力のあるポートフォリオになります。たとえばライターなら、「20〜30代女性の一人旅を紹介するメディアに寄稿するとしたら」と仮定し、「このメディア向けに書いてみました!」と、記事を提示してみる。
デザイナーなら、40代男性向けのメンズ化粧品を販売する企業を想定し、「こんなSNSビジュアルを作ってみました!」と紹介するのも良いですね。
動画編集者なら、企業や商品の紹介をテーマにした10秒程度のショート動画を作ってみるのも効果的です。こうした見せ方と伝え方を工夫することで、相手に「実際にお願いしたらこんな仕上がりになるのか」とイメージしてもらいやすくなります。
「こんなテーマを想定して、やってみました!」と、誠実に、等身大の自分を表現する。それだけで、立派な営業の第一歩になります!
ポートフォリオの発信は「棚に並べる」感覚で
フリーランスとして活動していると、「SNSで発信しなきゃ」と感じる場面もあるかもしれません。けれど、SNSが苦手でもまったく問題ありません。大切なのは、発信というより「実績の置き場所を作る」こと。SNSもその一つの手段にすぎません。
たとえば、あなたがパン屋さんだったとします。どんなにおいしいパンを焼いても、店頭の棚に並べなければ誰にも気づかれませんし、買ってもらうこともできません。

焼き立ての香りは、ただよっているにゃん!
同じように、まずは「自分」という商品を、誰かの目にとまる「棚」に置くことがスタートになります。
その棚は、ホームページでもいいですし、noteでアカウントを作ってもOK。ブログでも構いません。自分が無理なく続けられる場所をぜひ選んでみてください。
ポートフォリオが営業を変える第一歩
今日作ったポートフォリオが、明日のチャンスにつながる。
この記事でご紹介したように、たとえ実績がゼロでも、フリーランスとして信頼されるポートフォリオを作ることは十分に可能です!
大切なのは、実績の量ではなく「どんな価値を届けられるか」を見える形で伝えること。
また、SNSでの発信が苦手な方も、noteやブログなど、自分が続けられる場所にポートフォリオを置いておけばOKです。自分という商品を、誰かが見つけてくれる「棚」に並べておきましょう!