
フリーランスとして働いていると、案件が増えるのは嬉しいこと。 だけど、その分「プレッシャー」も一緒に増えていきます。
特に新規案件のプレッシャーや納期の重なりは、フリーランスの仕事の中でも精神的に大きな負担だと感じます。
私も複数のクライアントとやり取りしているときに、「これはまずいかも」と感じる経験をしました。この記事では、そのときのリアルな体験と、 そこから気づいたプレッシャーとの向き合い方についてまとめます。
「今、ちょっと抱えすぎていてしんどいかも」と感じている方の、心の整理になったらうれしいです。
フリーランスが抱える「納期ラッシュ」と仕事が頭から離れない日々
納期が重なる時期って、どうしてもありますよね。そしてそんなときに限って、新しい仕事の依頼も舞い込んだり。親しい人からの紹介であればなおさら「せっかくのご縁だし、断りたくない」 「これくらいなら、なんとかできそう」と思って受けてしまうことも。
でも実際に手を動かしてみると、想像以上に工程が多く、時間もかかる仕事だった…!なんてことがよくあります。
新規の仕事の影響で、他の案件の返信が滞ったり、 小さな業務で凡ミスをしてしまったり、 同じ内容を聞き直してしまうなど、信頼を損ねるようなミスが重なっていく…。
相談できる人もおらず、自分ひとりで抱え込み、 日中だけでなく夜までずっと頭の中が仕事に占領されている時期が私にはありました。
一番のプレッシャーは「新規案件の期待値」だった
いくつか案件を並行している中で、特に私が重たく感じていたのは 「新しいクライアントが何を求めているのか分からないまま、期待されている」ということでした。
「何が課題なのか?」「どんな成果を期待しているのか?」 その部分が曖昧なまま始まると、自分の判断が正しいのか自信が持てず、 常に正解を探している状態が続きます。
そしてちょっとしたクライアントの反応で「あ、これは違うのかな」「この場合は、どうしたらいいのかな」と右往左往してしまう。
これが、私にはとても疲れることでした。
仕事のやり方も相手ごとに違い、癖もある中で、 すべてを完璧にこなそうとすることは、ときに無理があります。 でも、そうしてしまうんです。「信頼を得たい」「期待に応えたい」と思ってしまうから。
プレッシャーに押されすぎないために、私が意識していること
「新規案件のプレッシャーに押しつぶされる」という経験をしてから、私は次のようなことを意識するようになりました。
- 「何を求めているのか?」「何が課題か?」を、最初の打ち合わせでざっくばらんに話してもらう
- 自分にできること・できないこと、強みと弱みをはっきり伝える
- 新規案件は最初のうちは、少ないボリュームでスタートする
- 納期は、通常よりも余裕を持たせて設定する
つまり「期待のズレ」が生まれないように、 最初のコミュニケーションに時間をかけるようにしました。
そして自分の強みと弱みを正直に話すことで 「できること・できないこと」の線引きができるようにもなりました。

特に、できないこと(弱み)をさらすことで、あとあとのプレッシャーが減るにゃん!
最初の段階で「自分はこんなにできますよ」と見栄をはってしまうと、あとから自分の首を絞めてしまうことが多々ありました(なぜ見栄をはってしまうのか…)。
だから、最初から高いハードルは設定しない。 等身大の自分のスキルや能力で向き合うことが、結果的に信頼を育ててくれることもあると感じています。
いまプレッシャーを感じているあなたへ
「今、猛烈にしんどい!案件がたくさんあって、プレッシャーがえげつない!」
そんなふうにしんどくなっている方は、自分にこう言い聞かせてください。
新しいことにチャレンジしている自分、すごい!
誰かのためになろうとしている自分、えらい!
プレッシャーを感じるということは「責任を持って仕事に向き合おうとしている証」でもあります。 その姿勢が、すでにプロだと思うのです。
そのうえで、もし新たな仕事を抱えこもうとしているなら
- 「期待のズレ」を防ぐための対話
- 小さなボリュームではじめてみる
- 自分の強みと弱みを、ちゃんと相手に伝える勇気
こうしたことをぜひ、これから意識してみてください。
プレッシャーに勝つことを目指すのではなく、ほどほどのプレッシャーに自分で調整しながら、ゆるやかに仕事できたらいいですね!